2007年10月8日月曜日

世界的な信用収縮で合併やレバレッジドバイアウトが減少

米投資銀行ベアー・スターンズが20日発表した第3・四半期(6─8月)決算は、純利益が61%減となった。サブプライム(信用度の低い借り手向け)住宅ローン絡みの損失や債券トレーディング収入の減少が響いた。ただ、モリナロ最高経営責任者(CEO)は、最悪期はおおむね脱したと述べた。
 CEOはアナリストとの電話会見で「債券分野の収益力は損なわれていない」と述べた。
 純利益は1億7130万ドル(1株当たり1.16ドル)。前年同期は4億3800万ドル(同3.02ドル)だった。
 傘下の2つのヘッジファンドの破綻に絡んで約2億ドルの損失を計上したことから、ロイターエスティメーツがまとめたアナリスト予想の1株利益1.78ドルを大幅に下回った。
 純収入は38%減の13億ドル。主要業務である債券部門の収入は88%減の1億1800万ドル。トレーディング収入は8億ドル近く減少した。
 ヘッジファンドの破綻を受け、富裕層向け資産管理部門の損失は税引き前で2億2650ドルとなった。前年同期は1800万ドルの黒字だった。
 株式トレーディング収入は53%増、ヘッジファンドからの手数料収入を含むグローバル決済サービス収入は30%増となった。
 投資銀行業務の収入は9%減。世界的な信用収縮で合併やレバレッジドバイアウトが減少したことが響いた。
 自社株買いの計画については、すでに承認済みの20億ドルから25億ドルに規模を拡大することを明らかにした。

ゴールドマンは第3・四半期決算で、バイアウトのためのレバレッジドローンに絡む17億1000万ドルの損失を計上

米ゴールドマン・サックス・グループのデービッド・ビニアー最高財務責任者(CFO)は20日、企業向け融資および住宅ローンの市場は目先、引き続き困難な状況に直面すると指摘した一方で、状況は改善しているとの楽観的な見方を示した。
 同CFOは記者会見で、これらの市場の影響でゴールドマンのヘッジファンド業務は多少の実質的な損害を被った、と述べた。
 一方で、米サブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手向け住宅ローン)の問題について、第3・四半期(6─8月)の初めと比べて「底に近づいている」と指摘した。
 同CFOは「現在の四半期の見通しを示すのは、常に困難な作業だ。ただ、確実に、中期─長期的には、経済は引き続き順調に成長すると言える。これが楽観的な見方を示す理由だ」と述べた。
 ゴールドマンは第3・四半期決算で、バイアウトのためのレバレッジドローンに絡む17億1000万ドルの損失を計上した。

ファースト・データ買収資金の融資をめぐり、関係筋は20日、同買収向けのレバレッジド・ローン50億ドルに対し、70億ドル以上の購入希望

米投資会社コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)による電子決済サービスのファースト・データ買収資金の融資をめぐり、関係筋は20日、同買収向けのレバレッジド・ローン50億ドルに対し、70億ドル以上の購入希望があったことを明らかにした。
 同買収では、総額240億ドルのデットファイナンス(借り入れや社債などによる資金調達)が予定されているが、今回のローン50億ドルはその第一弾。市場関係者の注目が集まっている。
 関係筋は、ロイター・ローン・プライシングに対し「70億─80億ドル(の需要)があった」と述べた。
 予定額を上回る需要があったことを受けて、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、ファースト・データのCDSプレミアムが低下。
 ナビーン・インベストメンツのアナリスト、マニー・ラブリノス氏によると、ファースト・データ債を参照資産とする5年物CDSは約70b低下し530bp前後となった。